夢についてのお話 3/5

正夢(まさゆめ)とは

夢の中で見た光景や、夢の中で起きた出来事が現実に起こる。こうした正夢を見たことがある人がいるかもしれません。

正夢は、一般に「偶然」と思われていることが多いようです。しかし、実際には正夢の例はかなり数多く報告されており、また心理学的にも説明のできる事とされています。

私たちが現実の生活のなかで、無意識に観察したり判断した結果を反映したものが夢である。ということはすでに説明しましたが、私たちがふだん意識しているよりもはるかに多くのことを、私たちの無意識は観察しています。
それだけに無意識が予測したことは、単に意識の上で予想したことより的を射ている可能性がとても高いのです。

そしてそれらの「的中した予測」が、私たちには「正夢」として認識されるわけです。

この正夢に共通した特徴として、以下のようなものがあるといわれています。

・夢の中に自分自身が登場していたか、情報からの俯瞰的な光景を見る。

・夢の中の時間が現実と同じように流れていた(夢独特の時間圧縮がなかった)。

・起きたときに現実の体験をしたように疲労していた。

これらの条件を満たすような夢をみたら、「正夢になる確率が高い」と言えます。

ちなみに、夢をみたこととは正反対の事件が起きる「逆夢」は、「無意識による予測」ではなく、純粋に心理的な作用によるものと言われています。

例えば、私たちは「試験で悪い成績をとった」という夢を見た場合、その後、多少は気を引き締めて勉強するでしょう。
その結果、現実の試験では好成績を収める。というのもよくある事で、これが結果的には「逆夢」として認識されるわけです。
その意味では、「逆夢」はその多くが警告夢と言えるのではないでしょうか。

眠りの周期

みなさんも眠っている人を観察していると、閉じたまぶたの下で眼球が動いているのに気づくことがあるかもしれません。

このとき眠っている人はレム睡眠の状態にあり、夢を見ている可能性が大きいです。試しに身体を揺すったりして起こしてみれば、夢を覚えているはずです。

レム睡眠とノンレム睡眠の2種類の眠りは、2種類をワンセットにして約90分の周期で繰り返されます。 ですので1日に8時間眠るとすれば、だれもが毎日5・6回の夢を見ている計算になります。

そこから、自分がレム睡眠の状態にあるときに目覚まし時計や携帯のモーニングコールなどをセットしておけば、起きたときに夢を覚えている確率がかなり高まります。

ただし、人によって睡眠の周期がレム睡眠から始まるのか、またはノンレム睡眠から始まるのかは、ばらつきがありますので注意が必要です。 また、眠りに入る時点での疲労の度合いなどによっても、当然ながら睡眠の周期は変わってきます。

一般的に、ストンと落ちるように眠りに入る人や、寝相のよい人は、ノンレム睡眠から眠りの周期が始まるといわれています。 寝不足で比較的疲労がたまっている場合も、ノンレム睡眠から周期がスタートするはずです。 その場合の夢を見る時間帯は、眠りに入ってから60分後、150分後、240分後と90単位で増えてゆきます。

本来寝つきが悪い人や神経が高ぶって、寝つけないような場合はレム睡眠から眠りの周期が始まる場合が多いようです。 その場合、夢を見る時間帯は、眠りに入ってから30分後、120分後と90分単位で増えてゆきます。

私も実験してみましたが、起きた時に夢を覚えておきたいという場合には、レム睡眠時に覚醒するように目覚ましをセットしてください。





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