帰宅できない迷路の街

夢の中で仕事帰りのようであった。

電車に乗るものの疲れてしまい寝過ごした。

聞いたこともない駅の名称なので、スマートフォンを取り出して場所を確認すると、自宅からは遥か離れた場所のようであった。

時刻はすでに深夜0時を過ぎていて、電車で戻ることはできない。

人気もない駅にタクシーはおらず、とりあえず一番近い国道、広い道へ向かって歩いてみた。

広い道へ向かう途中の細い道沿いは、透明度の高い川が流れていた。

タクシーに乗り、行き先を告げると、運転手は何も聞き返さずにメーターを入れた。

本当に場所はわかるのだろうか。

こんな場所から自分が住む付近のエリアへ向かう人など、普段はいないだろうから、少し不安になる。

運転手は故意かそうでないのかはわからないが、非常にゆったりとした運転をしていて、一向に進まない。

ただ、制限速度は守っているようなので、急いでくれとも言えず、もどかしい。

自分の仕事は24時間進行しているので、こうしている間にもクライアントから次々にメールが飛んできているだろう。

とりあえず車の中でパソコンを開いてみることにした。

すると、案の定最もわがままな若い社長から矢のような催促メールが来ている。

社長の家は自宅の近く、目的地を少しずらして直接そちらに向かわせてもらうことにした。

数時間後、社長の宅に到着すると、すでに私の替りともいえる人材がいた。

私はそれに対して理由を聞くことができず、広い社長の宅で静かに椅子に座っているだけだった。

ふと後ろを向くと、部屋の隅には先ほどみた川の水が流れている。

まさかあの川からずっとここへつながっていたのか。

もしかしたら、この社長の事だから、自宅へ引き込んだのかもしれないとも考えたが、どう考えてもそれは難しいだろう。

社長は二つ先の2部屋にいるが、一向に顔を見せる気配がなく、仕方なくこの日は変えることにした。

自宅はここからすぐの場所だ。

この社長ほどではないが、自宅もそれなりに気に入っているので、今日は疲れているので部屋でゆっくりしよう。

すでに時間は朝の6時なのだ。

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