双極性障害の薬物療法





■ 双極性障害の薬物療法

双極性障害の薬物療法には気分安定剤が用いられます。躁転(抗うつ剤の服用によって急激にうつから躁状態になること)を防止するため、うつ状態であっても抗うつ薬は使用しません。 治療の進め方は躁状態かうつ状態かによって異なります。

■躁状態の場合
気分安定薬の服用を開始します。治療開始の時点で服用している薬がほかになければ、炭酸リチウムを使用する場合が多いでしょう。2〜3週間経って改善がみられない場合は薬を変更するか、通電療法をおこないます。通電療法をおこなっても効果が出ない場合、薬の変更を重ねても効果が出ない場合は「難治性躁状態」の治療へと切り替えます。別の薬の服用や併用で改善を目指します。

■うつ状態の場合
気分安定剤として炭酸リチウムの服用を開始します。すでに気分安定剤を服用している場合は、服用量を増やします。2〜3週間経って改善がみられない場合は服用量を増やす・薬を変更する・抗うつ薬を併用する、の3つの選択肢が出てきます。いずれかを選び更に経過をみますが、それでも改善がみられない場合は別の薬を併用したり、通電療法をおこないます。

気分安定剤には即効性がありません。経過をみるために2~3週間を要しますが、ひどい躁状態で何らかの問題を起こしそうな場合は抗精神病薬を使用し、気分の鎮静をはかる場合もあります。


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